全国屈指の秘境路線
昭和48年に只見線と並行する国道252号が開通しましたが、只見線は地域にとってなくてはならない大切な交通機関として、その役割を担ってきました。その理由として豪雪地帯を走る路線でであるとともに並行する国道252号が福島・新潟県境の六十里越付近は急峻な地形に加えて積雪量が多く雪崩の危険があり、冬季のおよそ半年間(年により変わりますが、11月下旬から翌年5月中旬まで)には通行止めとなるんです。その間は当路線が福島県只見地区・新潟県魚沼地区間の唯一の交通手段となっていました。このため、建設中に赤字83線に指定されるなど経営上の難がある閑散路線でありながら、国鉄再建法による特定地方交通線としての廃止対象から除外されています。
また別の顔を持つ只見線は絶景の秘境路線であり、その風情と車窓から眺める破間川(あぶるまがわ)・只見川の渓谷美、それにマッチした新緑や紅葉が美しいことで知られています。
特に三島町にある第一只見川橋梁は、日本の有名な橋梁ベスト3に常にランクインしています。そんな只見線の絶景スポットを紹介しますね。
只見線沿線概要
会津若松から会津坂下までは会津盆地の南方をU字状に大迂回、その先は山間部に入り、屈曲し小ダムの多い只見川沿いの谷間を、上流へと奥深く遡って行く。田子倉湖付近から長大な六十里越トンネルで県境を越え、破間川沿いに谷を下り、その破間川が魚野川に合流する小出へと至る。沿線の多くは只見川沿いの山村で、会津盆地・新潟県内も含め全線でローカル色の濃い車窓風景が続く。只見川に沿ってゆっくりと走る只見線の魅力は、何と言っても沿線を流れる只見川や雄大な山々が四季を通して織り成す絶景です。いくつもの鉄橋とトンネルを抜けて奥会津へと進む車窓からの風景。その中を懸命に走る列車キハ40系。心を鷲づかみにされるほどの圧倒的な風景を撮影しようと国内外からたくさんのカメラマンが訪れ、全国紙の「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」で第1位に選ばれたことも。
只見川第三橋梁周辺の風景
心を鷲づかみにされるほどの 圧倒的な風景
只見線の絶景スポットの中でも特に人気が高いのが、第一只見川橋梁です。大渓谷、鉄橋と列車、川面をどんなバランスで撮るか…カメラマンでなくてもチャレンジしたくなります。JR東日本のポスターにもなぅた只見川第一橋梁の風景を見に行くには三島町の道の駅尾瀬街道みしま宿から徒歩で10分ほど。冬は雪が積もり幻想的ですが、展望スポットに行くには滑りやすいので雪用の装備をお忘れなく。おすすめに時期は紅葉シーズンの11月上旬。冬は12月下旬あたりがお勧めです。このあたりは豪雪地帯ですので天気は急変しやすいので天気予報など事前に確認することをおすすめします。
また只見川第一橋梁以外にも幻想的な川霧が発生するという第三只見川橋梁も見逃したくない絶景スポットです。この周辺は駐車場がほとんどないのでお気を付けください。
只見川第一橋梁の風景
スポンサーリンク
只見線沿線施設
只見線は会津坂下駅から会津川口駅までは中央部は秘境ともいえる地域を縫うように走っており、いくつかの駅は秘境駅と呼ばれています。両端の会津若松駅と小出駅を除き、駅施設にキヨスクなどの売店はありません。中間駅の会津川口駅構内の「金山町観光情報センター OASIS」では飲食品・土産物類を、只見駅構内の「只見町観光まちづくり協会」では、特産品の土産を中心に扱っており観光情報も提供しているほかレンタサイクルも実施しています。このほか、会津宮下駅前には三島町観光交流館「からんころん」があり、観光案内・休憩所・レンタサイクルを利用できます。
最後に
只見線沿線は待ちわびた季節を謳歌する花々が渓谷をパステルカラーに染める春、やわらかな新緑、畑も森も清々しい緑に染まる夏。只見線には四季折々の魅力があります。見どころもたくさんあります。まさに日本に四季を体現したその空間は一見の価値はあるでしょう。特に只見川第一橋梁は只見線と周辺の季節ごとの四季を体感できるおすすめの只見線の絶景スポットになります。奥会津の風景と秘境列車のコラボをぜひお楽しみください。
アクセスマップ
外部リンク
福島県三島町観光協会公式サイト 奥会津三島町 (mishima-kankou.net)
スポンサーリンク